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Outlook On the Webに挑戦してみた。


Microsoft365界隈ではWindows版Outlookを使わず、ブラウザ版のみを使っている人がいる。
私はというと、所属組織のメールシステムを去年Exchange Onlineに統一するまでは、Exchange Serverを社内向け、SMTP/POP3 Serverを社外送受信と使い分けていたため、Windows版Outlook+Thunderbirdなどを使っていた関係で、いまだにWindows版を利用している。
Exchange Onlineの利便性をフルに活用する為にはブラウザ版が適しているのは知っているので上のツイートをきっかけにブラウザ版だけで過ごしてみようとチャレンジしてみた感想をお伝えしたい。

Microsoft EdgeサイドバーのOutlookが使いやすい

クリック一つでメールやスケジュールなどを利用できる点についてはWindows版が優れている。常に起動しておけばよいからだ。メモリーを消費するという声が聞こえるけど、TeamsやEdge、Chromeに比べればかわいいものだ。
ブラウザ版でも常に開いておけばよいという思うが、ウインドウを閉じてしまうと閉じてしまう。タブで切り替えながら使ってはいるけどやっぱり閉じてしまうのでクリック一つで開くことはできない。
その中で便利と感じたのが先月一般リリースされたサイドバーのOutlook。どのウィンドウでもクリック一つで受信トレイが表示できる。タブの切り替えなどにも影響しないのでとても便利だ。受信トレイを使った送受信ならこれで十分だし、ブラウザ版を開きたければその中にある”全画面で開く”をクリックすればすべての機能が使える点がとても良い。

通知が来ない

ブラウザ版にも通知という機能はあるが、ブラウザを開いていなければ通知が表示されない。私の環境が悪いのかブラウザ版を開いていなければ通知は受けられなかった。
Windows版を常に起動し通知を受けていた人間からすると通知が来ないというのは非常に不安な状態。まるで携帯電話を家に忘れてきたときの様だ。
一番困ったのは会議予定の事前通知がなくなった事。予定の15分前に通知が来るのでトイレに行ったり資料を確認したりしていたのが出来なくなった。時間になっても通知がないので微妙に遅刻。安定して通知を受けることは重要だ。

アドレス帳の組織階層がない

情シスという立場上、社員情報や組織図を確認する機会が多く、Windows版の組織は重宝していたのでちょっと困った。これに関してはブラウザ版のみは耐えられそうにない。

ウイジェットは役立たず

外が見えない部屋で外の天気が分かるというのは非常に良いことだ。
ここにOutlookのカレンダーが表示されているがあまり使った記憶がない。
表示されているんだから通知はここからしてくれよ!!って思ったりする

スマートフォンは優秀

着信通知に関してはiPhoneのOutlookアプリはパソコンより早く優秀。
常に持ち歩いているしアプリの起動とか意識不要な点も優秀
ただ、長文はつらいし、添付もつらい。何より他人の予定表を見るとかグループウェア利用としては機能不足、あくまで個人に特化している

共有メールはWindows版の圧勝

ブラウザ版は他のメールボックスを開く操作をしないと表示されないんだよね。
意識せずに使える点はとても重要

検索はブラウザ版

Windows版はキャッシュ期間の設定にもよるけど、6か月に設定した場合、7か月からオンラインアーカイブへ移動する2年までのメッセージが表示されなくなる。
検索しても一発では表示されないので探す手間が多い。
ブラウザ版はオンラインアーカイブも含めた検索結果が得られるのでとても便利。


こんな感じで一長一短あるな~という感じですね。近い将来UIが統一されると聞いているのでWindows版の機能不足や操作の慣れという問題は解決されると思うけど、グループウェアとしての使い方を重視するとWindows版がおすすめって感じがします。

それよりも今回気が付いたのがEdgeのサイドバーは優秀という事、おそらくEdgeの拡張機能のOutlookを統合したものだと思うのだけど、常に開けるという状態と、タブ切替の影響を受けない、並べて表示がふつうにできるなど、個人的に非常に使い勝手がハマってよかった。Webを見ながらメールを書いたりブラウザとの連携はよく使うシーンなので便利だ!!と感じました。


通知に関してはWindows標準のメールアプリを使えば受けることが出来るので登録すれば解決できるけど、なんか今設定すると負けな感じがしたので踏みとどまっている。以前は予定表のみ同期を設定していたのだけど、「情シス以外の普通の使い方」という体験の為に今は使っていないんですよね。



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