情シスの立場から食わず嫌い的なandroidですが、なぜ避けているかを説明します。
最も大きな要因は、安心してエンタープライズ管理が出来そうにないという点。
管理機能が存在することは知っていますが、問題はそこではないんです。いままで自分もそうですが家族のスマートフォンをいくつか見てきた経験から、androidはOSであって製品ではないという現実が管理できそうにないと感じる根拠。
androidを搭載した製品は多数のメーカーが提供しており、それぞれが特色ある製品を開発し提供しています。そのため、充電端子や形状は当然一つではありません。ホーム画面も個々のメーカーがカスタマイズしています。同じメーカーの同じ製品だけど、販売するキャリアが異なると微妙に機能が異なることもあります。
黎明期の日本メーカー製品で基本機能である電話機としてもトラブルを経験しました。その経験から海外メーカーのグローバルモデルと同等の製品を必ず選択していたのですが、androidの標準機能であるExchange ActiveSyncが無効化された製品を購入してしまった経験があります。取扱説明書などに記載はありませんが、この機能はExchange Serverと接続するための企業向け機能であり説明書の記載する義務はありませんが、省いている説明もなかったのです。
この経験から、android搭載端末は「実物確認しないと使わせたいことが実現できるか確定しない。」という認識になりました。
社員にandroid搭載端末を提供した場合、配布当初は実現できていたことが、機種変によって出来なくなる可能性がある。これが致命的な機能であればサービス品質を保つことができません。事前確認すれば良いのですが、確認ができない状況になった場合を考慮すると不安を感じます。
その点iPhoneはね。まぁ、タッチIDがあったり、無かったりしますけど、キャリアよりメーカーが強いって認識なのでiOSの変化に合わせるだけでよいという安心感があります。Appleは端子を変更するなど互換性を軽視しているイメージがありますので周辺機器の選定は注意が必要です。
でもね、一社提供なので基本的には一本のライムライン上にあるので破綻する可能性は低い。また、iOSバージョンが最新にまとまる方向にあるのがありがたい。新バージョンに対応できない古い製品利用者は新しいiPhoneに機種変する。この流れが完成している点が安心ですね。
デバイス管理を前提とした導入でandroidは選定しない。これが私の答えです。
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