オンプレミスSharePoint Serverのバージョンアップに備える2

データベース接続方式って素晴らしいよ。

SharePointのサイトコレクションはコンテンツデータベースに保存されていて、サーバー構成情報とは分離しているので、このサイトコレクションで新バージョンや検証サーバーたいと思ったら、該当のコンテンツデータベースのバックアップを作成し、新環境のデータベースにリカバリして接続すれば、サーバー名が異なっても問題なく動作する。
サーバー名が異なるのでリンク切れとか発生する場合もあるけど、普通に動作する。

サイトコレクションの変更はすべてコンテンツデータベースに保存されるので、やり直したいときも、コンテンツデータベースを差し替えるだけでよい。

いろいろ試したいなぁと思ったときにすぐできるのが非常に良い。
(ノーツなら掲示板の設計とコンテンツが分離されていて、デザイン変更も安心だぜ!!なんて思っている人にとっては物足りないけどね~)

気軽にいろいろできるデータベース接続方式だけど、ちょっと考えないといけない点がある。

  • 1つのサイトコレクションは、複数のコンテンツデータベースにまたいで保存することはできない。
  • 一つのコンテンツデータベースには、複数のサイトコレクションを含むことができる。
運用中はあまり気にしなくてもいいんだけど、データベース接続方式って言葉を聞く段階では大きな問題になってることもあるから注意が必要。

例えば、一つのサイトコレクションの作業をしたいのに、1000個のサイトコレクションが同じ一つのコンテンツデータベースに保存されているとき。
別のサーバーで使うにはコンテンツデータベースのコピーを使うので、一つしかいらないのに不要な999個のサイトコレクションもおまけについてくるんだ。
データベースを接続する際には、チェックとかアップグレード処理が動くので、999個分の無駄な処理が動き、当然待ち時間も増えてしまう。

だから、一つのコンテンツデータベースには一つのサイトコレクションが無駄がなくてよいよね。

でも、全部バージョンアップするときは、1000個のコンテンツデータベースのバックアップを取って、接続してって処理が必要になるので、多すぎるのも面倒。1個のコンテンツデータベースのほうが接続時の処理が1度に終わるので、実質こっちのほうが時間は短いのかな?どうなんだろうね。


0 件のコメント:

コメントを投稿

Microsoft Entra Connect Cloud同期のお勧め属性マッピング

ハイブリッドID構成の設定で必須設定じゃないかな~というやつを備忘録的に投稿しておきます。個人的な推奨値なので実際に設定する際は十分な理解と検証を心掛けてください。そのまま利用して不具合が発生しても責任はとれません。 Microsoft Entra Connect によって同期さ...